制作の舞台裏―ナナ総合コミュニケーション研究所01―


ウィズワークスの力は、社員一人一人の力の集結でつくられています。プロフェッショナル集団をうたう当社、その中で、それぞれの社員はどんな思いで仕事に向き合っているのでしょうか。今回は、ナナ総合コミュニケーション研究所(通称:ナナ総研)で主にセミナー講師を担当している古川由美に聞きました。

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――セミナーや勉強会はどうやって企画しているのですか?

初心者セミナー、実務講座といったナナ総研の定例セミナーは、その年の方針にのっとって年間企画をたてます。また、お客様の個別勉強会は、お客様の要望に従ってオリジナルのプログラムを立てています。
私は主に初心者セミナーの担当ですが、社内報担当者としてまっさらなみなさんの基礎になるんだと強く意識してプログラムを吟味しています。

ナナ総合コミュニケーション研究所 古川由美

――「基礎になる」というのは?

基本知識を正しく伝えるのはもちろんですが、そのうえで「社内報の正解は一つではない」ということ。そして、私自身がそうだったように「社内報の仕事に楽しさが感じられない」と思っている人にも、担当者だからこそ味わえる醍醐味を伝えることが、社内報づくりに誇りを持って取り組んでいただける基礎になると思っています。

――古川さんは、社内報づくりが楽しくなかったのですか?

初めはそうでした。新卒で入社した川鉄商事(現・JFE商事)で、入社早々命じられたのが社内報の担当。書くのが苦手というのが大きなコンプレックスでしたし、会社や仕事についてあまりにも知識不足で、先輩たちの足手まといになるばかりでした。

――それが、結果、30年以上、社内報に携わるようになったのはなぜですか?

私の場合はとにかく「人」ですね。若い頃は、廊下などですれ違う社長や役員から「おうっ!」と声を掛けられたり、国内外の各拠点で働く人と知り合えることが、ただただうれしかったんですが、その後も社内外で多くの出会いを重ね、人生が豊かになったと感じています。
それに、書くのが苦手でも自分の持ち味を出していくことで社内報づくりの楽しさも実感。さらに、社内報は会社の記録として残るもの。やりがいのある仕事だと気づいたんです。

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――その経験をセミナーで伝えたい?

ええ。でも、こればかりは経験してみないと分かりません。なので、私が意識しているのはセミナーでの出会いです。全国の知らない土地の人とも丸一日を過ごすのが初心者セミナーです。そこで知り合って、一生の友達になるかもしれない。私にもそういう経験があったので、まずこの場でたくさん話をし、できるだけ交流してくださいと、少し強調して言っています。

古川由美のセミナーの様子

――出会いが社内報の業務に影響するのですか?

そう思っています。社内報担当者は社内で1人か2人と少ない場合が多いです。自社で同じ仕事をしている知り合いを増やすのは難しいんですね。それがセミナーでは、業界も業種も違うけれど「同じ仕事」の人に出会えます。さまざまな見方や考え方を知ることで社内報のとらえ方がどんどん広がり、自分の社内報磨きに役立つと思っています。
そのためにはまず仲良くなってもらうことが一番。きっかけづくりもかねて、参加型プログラムの実施に努めています。

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古川由美インタビューの様子

――セミナーで講師として立つまでにはどのような準備をしていますか?

テーマについて事前に集中的に勉強するのはもちろんですが、日々の生活の中でアンテナを立てるように心がけています。当社では毎日いろんな人が社内報について話をしているので、そういう話を小耳に入れておくとか(笑)。あと、私は余暇で料理やヨガを習っているので、先生の伝え方や話し方などを観察したり。「習い事のマイブーム」では、数カ月間、スピーチ教室に通っていました。

――そんな古川さんのモチベーションの源とは何でしょうか?

言葉にするのは難しいのですが……。私は社内報から「人との縁」という宝物をいっぱいいただきました。今考えると、社内報のない人生なんて私には考えられないです(笑)。だから、恩返しというか、社内報へのありがとうの気持ちを、現役の社内報担当者のみなさんに役立つ何かに変えて、恩を送ることができたらいいなと思っています。
これからも「いい社内報とは何か」を考え続け勉強し、社内報担当者の仕事の楽しさや素晴らしさをもっと伝えていきたいですね。

社内でスピーチ・レッスン

自分が学んだものをみんなに伝えたいと、スピーチ・レッスンを実施。話す技術だけではなく、人前で話す力を磨くワークショップで社員のスキルアップにも力を注いでいます。

スピーチレッスンの様子01
スピーチレッスンの様子02
スピーチレッスンの様子03
プロフィール
ナナ総合コミュニケーション研究所 古川由美
必需品

スピーチレッスンの必須
アイテム。動画撮影用の
スマートフォンとフィード
バックシート

ナナ総合コミュニケーション研究所
古川 由美

川鉄商事株式会社(現・JFE商事株式会社)の社内報『かわしょう』元編集長。入社以来約13年間、広報室で社内報制作に携わる。その後、日経連社内報センター(現・経団連)の推薦社内報、ナナ総研の企画コンペティション審査員を経て、2008年ウィズワークスに入社。現在、ナナ総研で初心者セミナーを中心としたセミナー講師や、『月刊Commu-Suppo』の編集、「コミサポネット」運営に携わる。

撮影:小嶋則之(ウィズワークス)